酒蔵 不思議
10月いよいよ酒造期突入です。
先日、千葉ケーブルテレビの取材がありました。
創業年の話になりまして、1805年蔵火災時、火伏不動像を寄贈した年と決めた話をしました。
その時、火災を防ごうと母キツネが出てきて、防ぎきれず口から子キツネを吐き出し列を作って蔵を守った逸話を話ました。
代々語り継がれた話ですので、後世の家人に「蔵の大切さ、守る力、火災の怖さ」等伝えるには良い話だと単純に考えておりました。
火災の勢いでキツネの形に見えたのだろうと。
キツネは人を騙す、トリックスター、いたずら好きとあまり良いイメージではありませんよね。
一方で、日本では稲に宿る神秘的の霊 ウタノミタマ神の神使です。
例えば、日本橋三越屋上の三囲神社等、屋敷神でした。
ここ数年の間でも、酒蔵が守られた出来事が多々ありました。
東日本大震災では蔵の瓦は全部落ちましたが、本体は大丈夫でした。
母屋の新築部分が被害大でした。
2015年、鬼怒川水害も上流1㎞で越水し、2㎞下で決壊、周囲5軒程が助かりました。
店は入水しましたが、酒蔵は無事 なんとも不思議でした。
造りに入り、松尾様はじめ神々に感謝と祈りをささげる事を考えさせられました。
今年も酒造安全と良酒を祈願致しました。