立春朝搾り
立春の日に味わえる特別な酒。それは、日本酒の文化的な背景や社会的役割、神事との結びつき等が考えられます。
御神酒(おみき)とは、酒を意味する酒(き)に尊敬語の接頭語御(み)をつけたみきにさらに接頭語の御(お)をつけて「おみき」と呼ぶようになったとされています。
このお酒は「神に供えられ霊が宿ったものを頂く」という意味で、神様と同じものを口にして御利益をいただくという意味があります。
では、水やお茶ではなく何故お酒を神様に供えるのか?
昔々 発酵学や微生物の存在が確認されなかった頃、酒を造っていた人々は「醸すという行為は人間による作為的なものではなく、自然の見えない力=神によって行われる」と考えていました。
神様が造ったお酒は、清らかな物、神の領域に近い物として神聖視、特別視され、さらに、主食を使って造るという点も世界で稀だそうで、穢れを払う力があるといわれます。
又、お酒を飲むと「酔う」という状態になります。「酒に酔う」とはアルコールが血中にまわることで意識が昂揚し、平常時と異なる精神状態になります。
この効果を一種のトランス状態とみなし 酔うことで神の領域に近づく 神と一体になるとの意味合いを込めて神事にお酒を用いたとされます。
蔵内の作業は確かに機械化された現代でも、自然の見えない力が働いております。
寒中の雑菌の少ない時期に仕込まれた酒、今年は寒さ一段と厳しい中での作業、美味しい酒をめざして一生懸命造っております。
只今、予約受付中。もちろん、コロナ退散も祈祷致します。
五黄寅年、強い運気を醸す酒となります。
ぜひ、お求めいただけます様 お願い申し上げます。
立春の日だけの特別なお酒。
2月4日は立春。二十四節気の正月節「春」が始まる日。一年でもっとも寒い時期ですが、梅がほころび始めるなど、この日から寒さも和らぎ日射しも伸びていきます。
「立春朝搾り」とは、立春の朝に搾ったお酒。『立春の朝に搾り、その日のうちにお客様にお届けする』お酒です。蔵元さんが立春の日に、お酒が一番良い状態になるように仕込み、苦労を重ねて仕上げた逸品です。酒屋さんが蔵元に出かけ、搾りたてのお酒に自らラベルを貼り、神主さんのお祓いをうけ、その日のうちにお客様へお届けします。まさに立春の日だけのお酒です。
(日本名門酒会)